福祉有償運送について
移動自由の社会をめざして
福祉有償運送へのキャリージョイの取り組み
私たちは、高齢になっても、障害を持っても住み慣れた地域で安心して自分らしく豊かに快適に暮らせるまちづくりを目指しています。
ひとりでは外出困難な高齢者や障がい者の方々の「自由に外へ出たい」という当たり前の意思を尊重する為には、
外出を手助けできる環境と足の確保の必要性を強く感じました。
「行きたい時」「行きたいところへ」自由に出かけられるように、
ひとりひとりの希望・ニーズを大切に介助付きで外出をサポートする「ケア付き外出支援サービス」を
1994年9月に、非営利市民事業として始めました。
非営利の市民活動による移動サービスは、市民の助け合いから生まれ少しづつ浸透し、
約30年にわたり様々な組織や市民団体が活動してきました。
しかし、一方では自家用車を使って料金を取ることが道路運送法80条1項違反になる可能性があるとされてきましたが、
利用者のニーズに押され、必要なサービスと黙認されてきました。
中途半端な状態を解消するため、2004年3月、国土交通省は
「福祉有償運送及び過疎地有償運送に係る道路運送法第80条第1項による許可の取り扱いについて」という
通達(以後ガイドライン)を出しNPO等によるボランティア輸送としての有償運送(福祉有償運送)について、具体的な解釈を示しました。
ガイドラインが示されたことによって、NPO等は一定の手続きおよび条件のもとに、
自治体が主催する運営協議会を経て、許可を取得してサービスを実施することになりました。
全国に先駆け、神奈川県ではNPO等実施団体との連携で、
各自治体をブロックごとに分けての「運営協議会」設置となりました。
私たちも「ガイドライン」に記されている条件を整え、
県央ブロック(厚木、海老名、綾瀬、座間、愛川、清川)の事務局である厚木市の担当職員と連携し、
2005年3月25日に開かれた、「県央地区第一回福祉有償運送市町村共同設置運営協議会」に協議申請し、
無事に協議が整いました。
この申請により、関東運輸支局の許可を受け、私たちの活動もきちんと社会的に認知されました。
2006年10月1日施行された一部改正道路運送法78条に位置づけられ登録制になりました。
2007年2月23日に開かれた「県央地区福祉有償運送市町村協同運営協議会」、
2007年5月30日に開かれた「湘南西部地区福祉有償運営協議会」に更新して、協議が整い、
関東運輸局神奈川運輸支局から「関神福第13号」の登録番号をもらい活動しています。
また、運行管理や安全確保等、組織内の管理運営体制の充実と自覚をもった活動に努め、行政と連携をとりつつ、 利用者にとって使い易いサービスの提供を心がけていきます。